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  3. 商品の本当の強みはストーリーではありません

商品の本当の強みはストーリーではありません

商品を通して、私たちは
何を買っているのか?
何を売っているのか?
という事について考えてみました。
 
物販では無く、コンテンツ販売などをしている方は、必須な部分ですから、是非参考にしてみてください。
 

※ 目次 ※

1.私たちは何を買っているの?

2.心に響く歌はどんな歌?

3.ストーリーの役割

4.ストーリーより大事なものとは?

 

 


1.私たちは何を買っているの?


 
現代西洋の哲学に「記号論」というものが出てきます。
 
私たちの消費生活の中で買いたくなるものは全て何かを象徴としている「記号」なのだという考え方です。
 
 
 
例えば、タピオカを買うのは「映えた私」になりたいからです。(今はレモネード?)
別にインスタにアップしなくてもいいのです。
それを買ったことで、時代の仲間入りをした感覚を味わいたいから買います。
 
 
 
この場合、タピオカは「Jusut now!」を表現できる記号だという事です。
タピオカがめちゃくちゃ好きだという人はいないはずです。
それが流行というものです(笑)
 
 
 
私たちは商品の機能性を欲しているのではなく、その商品が醸し出す象徴を手に入れたいのです。
 
なので、商品は「象徴を示唆する記号」だという事になります。
 
 
 
視点を商品に特定せず、もっと広義で考えると、表現も全て記号だと言えます。
 
 
 
例えば「女性らしい表現」と言えば、具体的にはしぐさ・言葉遣いなどになるでしょう。
 
特定のしぐさ(表現)は、女性を象徴する記号になるわけです。
 
 

 


2.心に響く歌はどんな歌?


 
さて、私たちは色々な表現を生活の中に取り入れて楽しみます。
小説・映画・ドラマ・アニメも表現ですし、歌や踊りも表現ですね。
 
 
例えば、歌を考えてみましょう。
 
とても上手なのに、何だか心に響かない・・・
そんなふうに思ったこと、ありますよね?
 
逆に、歌のテクニックが稚拙でも心が伝わる時もあります。
 
 
結局、私たちが表現を楽しむ時は、表現の裏にあるモノを感じているのです。
 
その伝えたい「モノ(想い)」が弱いと、いくらテクニックを磨いても相手の心を動かすことはできません。
 
 
 
 
では、話を元に戻して「商品・サービス」で考えてみましょう。
商品やサービスも「記号」なので、顧客はそれを通して何かを受け取っている事になります。
 
 
特に「食べ物」や「物」ではない、目に見えない物を販売する時は、裏の想いは重要になります。
 
 
 

3.ストーリーの役割


 
その重要性はかねてから言われていますね。
だから、ストーリーを語れと言われます。
 
 
でも、歌で感動した時のことをイメージしてください。
 
歌い手のバックボーンを知っているから感動したのでしょうか?
 
 
そんなことはないと思います。
わざわざ自分のストーリーを語らないと感動させられないとしたら…歌手ならプロ失格です。
 
 
 
表現そのもので重みを感じさせなければ、本当に人を動かすことは出来ません。
 
 
 
表現自体(商品全般)にどれだけ向き合っているかで、想いを感じさせることが出来ます。
 
 
 
むしろ、ストーリー自体を堂々とあからさまに語るのは素人の言い訳でしかありません。
 
 
 
あからなさまなストーリーで感動して買ってくれる人も居るし、表面上のテクニック…例えばこういう言い方・見せ方をしたら売れるみたいな…で人気が出ることもあります。
 
しかし、それだけでは真のリーダーは育ちません。
 
 
想いが稚拙なら、商品(記号)と真剣に向き合うことは出来ないはずです。
 
 
世の中には、ストーリーなんかなくても熱い想いでどんどん人を惹きつけるリーダーが沢山います。
 
 
 

4.ストーリーより大事なものとは?


 
最後に選ばれるのはストーリーなんかではありません。
ましてや、商品そのものでもありません。
 
ストーリーよりも価値を感じるモノが想いです。
 
 
その「想い」というのも、「私の経験から得た使命」みたいな「私」出発の感覚とは違います。
 
 
もっと、「全体が良くなるためにすべき事」といった俯瞰した態度が必要です。
 
 
 
以前、メルマガで
「商品の質よりもストーリーの方が重視される。
そして、ストーリーはただの苦労話ではない。
人は経験値より思考値で見抜かれる」
 
みたいなことを書きました。
最後の1行がキーポイント!
「人は経験値より思考値で見抜かれる」
 
 
何が問題だと捉え、何を改善したいと考えているのか?
そのことにどれくらい真剣に取り組んでいるのか?
 
 
売っている商品は、そういうことを象徴している「記号」ですから、そういう「思考値」がなければ、「この商品は買うに値しない」と判断されます。
 
 
 
「私がやり甲斐を感じるから」
「私が楽しいから」
これは、スタートではそれもアリかもしれませんが、それだけでは商品としての魅力は全くありません。
 
 
商品(記号)を通して自分が目指す社会に邁進しているでしょうか?
どんなお仕事でもそれを表現することは出来るはずです。
 
 
それが出来る人が資本主義社会のリーダーになれると思います。
 
 
 

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2020.10.15

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