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鬼滅の刃を利用して子供にメッセージを

自粛期間中、Amazonプライムに加入して、子供と映画などをみておりました。 

特に、子供に勧められた「鬼滅の刃」にハマりましてw

同じ流れでハマった大人は多いはず。

テレビで、このアニメにハマった大人が「鬼に悲しい過去があるところ」が魅力だと言っているのを見ました。

 

今回は、子供に大人気の「鬼滅の刃」を利用して、子供に何を伝えるか・・・私が注目した点をお伝えします。

ストーリーを全く知らない人もいると思うので、まずは簡単に説明しますね。 

 

※ 目次 ※

1.コトの始まりは・・・

2.衝撃のダメだしから動き出す

3.親が言えていない一言

 

 


1.コトの始まりは・・・


舞台は、大正時代の日本。 

雪深い山の中に住む一家が鬼に襲われ全滅します。 

鬼が夜に徘徊するという設定なんですね。 

 

 

鬼は、いわゆるゾンビみたいなやつらで、人を食べたくてしょうがないのですw 

そして、鬼の大ボスの血を分けられた人間は鬼になってしまいます。 

 

当然、人間も逃げているだけではありません。

ちゃんと、やっつける軍団がいます。 それが鬼殺隊(きさつたい)です。 

ストーリーは、主人公が鬼殺隊になって戦うというのが軸に展開されていきます。 

 

 

先ほど、物語の魅力として言われた「鬼の悲しい過去」は、やっつけれた鬼たちが死ぬ間際に決まって思い出す走馬灯のようなものです。 

人間だった頃の悲しい思い出、幸せだった頃が、ちょっとだけ描かれるのです。 

 

そこでホロリとなる大人が多いのは、まぁ、想像できます。 

 

でも私が、ハマったのは全く違う部分でした。 

第一話のあるセリフが決定打で、今回はそれをご紹介しようと思います。 

 

 

 

 

さて、先ほど出て来た全滅一家の長男は、ちょうど炭を売りに山を降りていて、一人助かります。 

一夜明けて帰ってみると・・・家の中は血の海と化していました。 

 

 

玄関口で一番下の弟をかばうように倒れていた妹だけが、まだ弱々しく息をしています。 

しかし、彼女はもう人間ではありません。 そう、鬼になっていたのです。 

 

 

炭治郎(主人公の長男)は妹を背負い、医者に見せようと雪山を降り出します。 

しかし、背負っていた妹が突然唸り声を上げ出し、炭治郎を食おうと馬乗りになるのです。 

 

そんな時、一人の鬼殺隊が現れ、妹を奪い、刀で妹の首を切ろうとします。

 

炭治郎は 

「妹を殺さないでください!俺が妹を守ります!人間に戻す方法を探します!他の家族は全員死んでしまいました。

もう・・・俺から何も奪わないでください・・・。」 

と、泣きながら嘆願し、土下座するのです。 

 

 

ここは、とても感情移入してしまうシーンです。 

「そうだよね、そうだよね。大丈夫だよ。多分、あの鬼殺隊はいい人だから、なんか言ってくれるよ。」 

 

誰もが、そう思わせられるような場面。炭治郎はとにかく優しいお兄ちゃんで、みんなが愛情を持って見つめたくなるように描かれています。 

 

 


2.衝撃のダメ出しから動き出す


さて、ここで鬼殺隊員が放ったセリフがシビれます。

 

「生殺与奪(せいさつよだつ)の剣を他人に握らせるな! 

惨めったらしくうずくまるのはやめろ! 

そんなことが通用するなら、お前の家族は殺されていない!

奪うか奪われるかの時に、主導権を握れない弱者が『妹を治す』?『仇を見つける』? 

笑止千万! 

弱者には、何の権利も選択肢もない! 

ことごとく力で強者にねじ伏せられるのみ! 

 

妹を治す方法は、鬼なら知っているかもしれない 

だが、鬼どもが、お前の意思や願いを尊重してくれると思うなよ! 

 

当然、俺もお前を尊重はしない!

 

さっき、お前は妹に覆いかぶさった そんなことで妹を守ったつもりか!? 

なぜ斧を振らなかった? 

なぜ俺に背中を見せた? 

そのしくじりで、(俺が今)妹を捕らえている 

お前ごと、妹を串刺しにしても良かったんだぞ!!」 

 

あまりの厳しい、しかし真実をついた言葉に、炭治郎は身動ぎもできず唖然とするのです。 

 

 

鬼滅隊員の心の声 

(泣くな。絶望するな。そんなのは、今することじゃない。 お前が打ちのめされているのは分かってる。 

家族は殺され、妹は鬼になり、辛いだろう。叫び出したいだろう。 

分かるよ・・・。 

俺があと半日早く来ていれば、お前の家族は死んでなかったかもしれない。 しかし、時を巻いて戻す術はない。

怒れ。許せないという強く純粋な怒りは、手足を動かすための、揺るぎない原動力になる。 

脆弱な覚悟では、妹を守ることも、治すことも、家族の仇を打つことも、できない!) 

 

 

このワンシーンで、私はすっかりこの物語にハマってしまいました。 

人生の厳しさを語るアニメは多くなりましたが、生死という究極のテーマで、ここまで真実を突きつけるような厳しい台詞をキャラクターに言わせるとは。 

 

 

どんなに善良で優しい人でも、弱者は弱者。 

弱者は「権利も選択肢もない」し「ことごとく力で強者にねじ伏せられるのみ」なのです。 

 

 

このセリフにグッとくるのは、弱者ではなく強者のはずです。 

強者だけが、弱者の本当の惨めさを知ることができるのです。 

 

 

弱者は自分の惨めさに気付くことは出来ませんから、このセリフはあくまでもアニメの空言。 

「厳しいね〜。」 

で終わると思います。 

子供にこのセリフの重みがよくわからないのと同じです。 

 

 

「当然、俺もお前を尊重しない」と言い切るが本当に感心します。 

私は、弱者でも尊重して欲しいと思ってしまいますからw 

 

 

どんな人も尊重するのが「善」・・・それが当たり前の今の時代に、こんなにシビアな世界観が大ヒットするのは何故なんでしょうね。 

 

今の子供達が大人になって、改めてこの物語に出会った時、何を感じるのかな〜と思います。

炭治郎もここから覚悟を決め、鬼殺隊としての人生を歩み出します。

 

 


3.親が言えていない一言


ほとんどの親が子に面と向かって

「必ず勝て」

とは言えてないと思います。

 

ただ、私が見聞きする限りでは、成功している人は大体、親にそう言われています。

 

 

炭治郎の努力の様子を利用して、

「炭治郎のように、ドロドロになっても勝つために耐えて、頑張り続けろ」

と一言添えてあげたら、このストーリーの重みも増すでしょう。

 

言った自分にも良い戒めになりますしw

 

 

人を育てるという場面で、こういう厳しさは物語の中だけになってしまったかもしれません。

 

自分がこんな厳しさを語る資格があるとも思えないけど・・・ただ、どこを注目すべきかは言えると思うんですよね。

 

ここは、アニメ人気に乗っかって、厳しさを語るのも良いのではないでしょうか。

子供の好きな世界観はどんどん利用しないと!

 

 

日本のアニメはよく出来ていて、人生の厳しさをよく描いています。

親が家の中ではあまり語らないような苦悩もよく描かれています。子供はちゃんと感じ取っているとは思いますが、あくまでもそれは、物語の中のこと。現実味はありません。

 

 

現実として受け止めるには、やはり親や身近な大人の言葉が一番効くと思います。

もちろん、それを語る大人としての覚悟も必要ですけどね。

伝えるきっかけ。覚悟を持つきっかけがアニメでもいいですよねw

 

アニメを利用するためには、ちょっと見ないといけないですけど・・・息抜きにそういうものに目を通すのもいいでしょう^^

 

アマゾンからもコミックが買えます♪

ぜひ、親子で読んでみてください。

 

 

 

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2020.10.12

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