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マーケットインとプロダクトアウトは対義語じゃない

マーケットイン

プロダクトアウト

よく二元論的に語られますね。

経営戦略とか、商品開発とか、広告とか、いろんな場面で重要になってくる概念です。

 

両方のメリットとかデミリットとか、そう言う形で語られることが多いみたいです。

でも、そうやって同じ土俵で比較するようなことじゃないと思うんですよね〜。

次元が違うんですよね、全く。

今回は、そこのところを深掘りしてみました。

 

社内での企画がなかなか進まないという方は、必見です!

 

※ 目次 ※

1.どういう意味?

2.対義語ではない理由

3.プロダクトアウトな商品を作れる人の条件

4.どうすればなれる?

5.社長にお勧めの1冊

 

 

 

1.どういう意味?

まずは、言葉の確認です。

こう言うカタカナ語はこんがらがるからね〜w

 

マーケットインは、お困りごと解決のアイデアを商品に添加することが目的です。

 

マーケット(市場)に顕在的にある問題を解決する。

つまり、売れると予測がつく市場に商品を投げ込むというイメージですね。

だからマーケットイン。

 

 

プロダクトアウトは、売り手の脳味噌の中にだけあるイメージを現実世界に作り出しちゃうような事です。

 

生産して、脳内から外に出すので、プロダクトアウトです。

 

イノベーションを感じるような商品。

今までにないコンセプト。

そういうのがプロダクトアウトです。

 

 

アイフォンのような商品がプロダクトアウトですね。

誰も想像してないし、欲しいとも思ってなかったけど、みんなが持ってる・・・みたいな。

 

そういう破壊力がプロダクトアウトにはあります。

 

 

プロダクトアウトの商品を受け入れてもらうには、その時代の人々の感覚とマッチしていないといけません。

 

 

 

要するに、アイフォンは現代だから売れたのです。

情報がお金になる時代だから売れたのです。

 

江戸時代にアイフォンを投入しても、今ほどは広まらないはずです。

情報交換にお金を払うという感覚を一般市民が持っていたとは思えないからです。

 

 

 

2.対義語ではない理由

さて、この二つの言葉は次元が違うと言いました。

 

それを考える時、まず、お互いの言葉が本当に対極の物かどうかを確認すれば分かります。

 

 

対極のもの、例えば男と女みたいな言葉の特徴として、どちらかの概念が消えるともう片方の概念もなくなるという特徴があります。

 

ですから、右という概念がなければ、当然左もないですよね。

認識のしようがありませんから。

 

 

買い手がいなければ売り手も消えます。

 

 

マーケットインとプロダクトアウトが、果たしてそういう関係にあるでしょうか?

そんなことないですよね?

 

 

お互いは、全くもって独立した概念なのです。

別に対極でもなんでもないw

 

「イン」と「アウト」という言葉がついてるから、「反対言葉だ」と思わされているだけです。

 

 

 

3.プロダクトアウトな商品を作れる人の条件

さて、プロダクトアウトをあたかも発想の代名詞のように捉えている人も多いようです。

でも、それは子供の工作と同レベルで、ただ単に自分が作りたいモノを作るみたいになってませんかね?

 

私は、プロダクトアウトは、マーケットインを実直にやった人にだけに「降ってくる」ようなモノだと思っています。

 

 

入念な観察の上に偶然に生まれる奇跡のようなモノです。

ノーベル賞をもらうような発見も、ほとんどが偶然発見されたものばかりですからね。

 

 

 

ネットを見ていると、二つの言葉の違いを散々説明しておきながら、最後は

「マーケットインだけでは強みが感じられないので、プロダクトアウトを掛け合わせませましょう」

みたいなまとめで終わっている人が沢山います。

 

 

自分で書いてて意味が分かっているのでしょうかw

 

 

「どうすりゃそうなるんだよ!」

と突っ込みたくなるw

 

どうしたら良いのか分かってないのでしょう。

だって、そんなことできないもんw

 

 

次元が違うんだって。

 

会議で「イノベーションを感じるようなプロダクトアウト商品を作ろー!」と言ってできる代物ではありません。

 

 

 

プロダクトアウトと評されるようなものを作るには、鋭い観察眼と熟練ともいえる知識と技術、そしてそれらを編集する力が必要です。

 

 

 

そう、単純な発想だと思っている人には絶対作れません。

 

 

コツコツと市場調査を頑張る。

そして、きちっとマーケットインで売れるようになって、そのフィードバックと製造販売の経験値から閃くのがプロダクトアウト商品だと思います。

 

 

作り手は「どちらを企画するか?」なんて選べる立場ではないのです。

 

 

ネットの世界も基本はマーケットインのシステムで回ってますね。

検索ワードで情報を作成するというスタンス自体がマーケットイン的な発想です。

 

 

 

4.どうすればなれる?

プロダクトアウトと言われるような商品を考えたいなら、異質なものをつなぎ合わせるような抽象思考を鍛えないといけません。

 

 

発想力や閃きって、言語化能力が優れている人の特権です。

ものを知らない人はな〜んにも閃きませんものねw

そういう脳の筋トレをしてからじゃないと、どんなビジネスの概念も宝の持ち腐れです。

 

世の中の大多数の人は、そいうことの重要性を知らないので、すぐノウハウやフレームワークに飛びつきます。

フレームワークそのものが思考の枠をガチガチに作っているのに、それで革新的な発想が生まれるはずないですよねw

 

 

確かに思考の整理には役に立ちます。

でも、真に革新的なモノは、その外側にあると思います。

 

そこにたどり着けるかどうかは、見えないもの、感じることをしっかりと言語化できるかどうかにかかっています。

何故なら、言葉にならないモノは形にできないからです。

 

 

思っていることがうまく説明できない。

説明が下手だと言われる。

そう感じている方は、まずは「語威力」を鍛えてください。

 

そんなことを教えてくれる場所はないので、下記の無料メルマガから読んでいただけたらと思います。

 

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イノベーションを感じるような独自の商品を!と思ってもそう簡単にはできませんよね。でも、足元を掘り起こせば必ず出てきます・・・てことがよ〜〜くわかる眼から鱗の書籍です。

私は個人事業主ですが、時々読み返します。

すごく刺激になりますし、気付くことも多いです。

カスタマーレビューも書いてますので、良かったら読んでください^^

 

2020.10.08

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